The Art of Fugue

2007.10.17 (Wed)
今日のおすすめ。


フーガの技法 BWV1080

バッハの死後に出版された、未完成の鍵盤曲。


大作中の大作だ。



これを知らずしてバッハを語るなかれ。


この曲は作曲者(JSバッハ)の指示がないため、

いろいろな楽器によって演奏されている。

今日はその中から、グレン・グールドがオルガンで鳴らした

フーガの技法の2曲目、

「Contrapunctus No.2 BWV 1080」




この崇高なる曲に耳を傾けるとき、

いつも浮かび上がってくるイメージが、ドラクエ。

ドラクエの音楽の作曲者であるすぎやまこういち氏が

バロック時代の音楽の影響を多分に受けていることは明らかで、

彼のお気に入りのひとつがこの「フーガの技法」ではないかと

自分は思っているのだ。






主人公が、次の目的地へのスタートを切り、歩き出す

行く先がどうなっているのか

皆目分からない

五里霧中

暗中模索


それでもなお歩を進める主人公

そのうえ仲間もいない

この世に、たったひとりぽっち

でも、誰かが自分を見ていてくれるような気もする




おぼろげな不安を抱きつつも、コントローラーの十字キーは押し続ける


・・・これは、自分の意思なのか?


ふと、何かに導かれている・・・ そんな気がした


何か自分以外の何者かの意思に導かれて、自分は進んでいるのだろうか


わからない・・・


でも十字キーを押し続ける自分の手は止まらない


・・・



これぞまさしく、旅人。

人生という地図の上をゆく、旅人。


・・・




自分はキリスト教徒ではない、というよりは、不可知論者だ。


そんな自分でも、フーガの技法の旋律を受け入れ続けていると

得も言われぬ敬虔なものを自らの内に感じてくるのだから、不思議なものだ。
















JSバッハ・対位法の集大成であるこの「フーガの技法」は、

やがてシェーンベルクが創り出した十二音技法の土台となる。



偉大なバッハ。


大バッハ。


パパバッハ。



ザ・グレート・バッハが内含していたと思われるエネルギー量は

膨大なことこの上なかった。


彼が授かった子どもの数は、記録に残っている分だけで20人。

馬車馬のように暇なく働いた(作曲と演奏と音楽指揮等々)だけでは

とてもとても莫大なエネルギーを使いきれたものではなく、

それでもなお有り余ったリビドーを、夜ごと放出しまくっていたのだろう。


古今東西多くの芸術家たちは

ゲイやレズ、スカトロ(モーツァルト)やSM等々・・・桁外れのリビドーを

常人の域を超えた形で発露させてきたが、

われらが大バッハ大先生は、ある意味健全な精神の持ち主だったと

いえるか。


とはいえ、ゲイやレズなどは、少数ではあるが確実に存在しているものだから、

ゲイやレズなどを不健全だと考えること自体が不健全ともいえるか。

それに、奥さんと子どもがいるゲイの人を自分は知っている。

だから大バッハが男色でもあったという可能性もあるわけだ。


ちなみにSかMかでいえば、自分はMとドMの中間層。








というわけで、バッハが死ぬ間際まで書き綴っていたフーガの技法・・・


声楽曲ならばいざ知らず、

鍵盤ひとつでこれほど敬虔な気持ちにさせる曲も、他に無いだろう。




↓↓↓未完の「コントラプンクトゥス第14番」と云われている大バッハ自筆譜↓↓↓
フーガの技法未完







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